肛囲湿疹【こういしっしん】

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肛囲湿疹【こういしっしん】 2019-12-16T11:41:05+00:00

肛囲湿疹(皮膚炎)とは?

肛門周辺部に色々な原因によって痒みやしみるような違和感を伴う病気です。

主な原因は?

排便後に肛門周囲の皮膚に便が付着しておこるアルカリ性皮膚炎、不潔による真菌感染、汗やいきみすぎによるかぶれ、シャワー付きトイレによる頻回の洗浄等の刺激で発症します。

なりやすい人は?

香辛料・コーヒー・アルコールなどを多く摂取される人。
軟便・下痢を繰り返す人。
お尻をシャワー付きトイレや石鹸等で頻回に洗うきれい好きな人。
排便のとき、いきみすぎる人。
仕事上、肛門をリラックスできない人。

症状

肛門部の痒み(特にお風呂上り後に症状が強くなるのが特徴)や痛み、しみるような感じ、肛門のベトつきなど。

発生部位

肛門周辺部

好発年齢・性別

年齢・性別に関係なく認められます。

病気に気付いたら?

自己判断で軟膏をつけないで、専門病院を受診してください。
似たような症状で悪性腫瘍(肛門がん・paget病・悪性リンパ腫など)や感染症(コンジローマなど)を認める場合があります。

診断方法

専門医による検査が必要です。

検査法

表皮の真菌検査や必要に応じて組織診を行います。

治療法

当院のケアの基準があります。スキンケア外来(皮膚排泄ケア認定看護師の指導のもと)の受診、抗真菌剤・抗炎症剤・抗ヒスタミン剤・ステロイド軟膏で処置します。

薬について

湿疹用の軟膏(ステロイドや炎症を抑えるもの)。

予防法

香辛料・コーヒー・アルコール・チョコレート等は控えてください。
座る仕事の方は、まめに立つようにして、お尻を蒸れさせないようにします。
トイレットペーパーで何度もゴシゴシ拭かないようにしましょう。また、シャワー付きトイレは、ほどほどに使いましょう。

よくいただくご質問

くるめ病院にお寄せいただいた、さまざまなご質問にお答えしています。
その他のご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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真菌検査って、どのような検査ですか? 痛くないですか?


病巣部をセロファンテープで採取しますので、痛くありません。
また、テープ検体を顕微鏡で観察して診断し、約1時間くらいで結果がわかります。


市販の薬をつけても、かゆみがとまりません。
どうしたらいいですか?


かゆみの原因として最も多いのが、腸から分泌される粘液が肛門周囲に付着することによって生じる「かぶれ」です。
粘液分泌が異常に多い場合には、大腸の炎症などが原因となっている可能性があるために、大腸内視鏡検査が必要なこともあります。

他にも、「カンジダ」という真菌(カビ)や「ぎょう虫」などの寄生虫、食物などが原因となっていることもあります。

また、痔核や痔ろうといった肛門の病気がある場合には、肛門周囲に粘液が付着しやすくなるために、かぶれやただれが生じやすくなることもあります。さらにこのかゆみの場合は、まれに悪性腫瘍が原因となっていることもあります。
薬でなかなか改善しない場合は、組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べる必要があります。


お尻がかゆいのですが、別の場所や他人にうつりますか?


はい、別の場所や他人にうつります。
真菌症は家族や他人に移さないように十分注意しましょう。
タオルなどを共有する事は絶対止めて、自分のタオルを用意しましょう。そして、タオルも熱湯などで滅菌処理して洗濯し、外に干して乾燥させるとよいでしょう。