慢性胃炎【まんせいいえん】

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慢性胃炎【まんせいいえん】 2019-01-25T09:27:42+00:00

慢性胃炎とは?

慢性胃炎は、胃粘膜の炎症が長期にわたって持続する、あるいはくり返し生じている状態のことをいいます。その結果、持続する、あるいはくり返す胃痛、胃部不快感の症状となって現われます。

主な原因は?

慢性胃炎は、胃粘膜が傷つき、それが日常的にくり返される状態です。はじめは、原因への食事の関与が着目されてきました。また、アルコール、コーヒーなどの嗜好品、唐辛子、ニンニクなどの香辛料は、胃粘膜を傷害することが明らかにされ、塩分もその一因子と考えられています。
具体的にどのような食生活が慢性胃炎に関係しているのかはまだ不明ですが、暴飲暴食、偏った食生活に問題があるようです。精神的・身体的なストレスなども胃粘膜を傷害する原因となりますが、慢性胃炎の原因ともなり得るのかについては、結論が出ていません。
最近は、新しく発見された細菌の一種であるヘリコバクター・ピロリの胃内感染が、持続する胃粘膜の炎症をひきおこす原因として、慢性胃炎でも注目されています。

症状

慢性胃炎の症状は様々で、くり返す、あるいは持続する上腹部不快感・重圧感、みぞおち付近の痛み、悪心・嘔吐、腹部膨満感、胃もたれ感、食欲不振、ときには吐血、下血が現われます。なかでも多い症状は、上腹部不快感、心窩部痛、腹部膨満感で、多くの場合、これらの症状が重複して現われます。

検査法・診断法

慢性胃炎は、症状と内視鏡検査によって診断されるのが一般的です。

治療法

症状のない慢性胃炎の治療
症状がないのに慢性胃炎と診断された場合は、治療することなく経過を観察します。

症状を有する慢性胃炎の治療

  1. 食事療法
    胃はすべての飲食物を最初に受け入れるところで、胃に炎症があると飲食物の内容によりそれが悪化することがあります。
    その代表はアルコール、コーヒーなどの嗜好品、唐辛子などの香辛料で、刺激の強い食品、温度差の大きい食品も含まれます。慢性胃炎で症状を伴う際はこれらの食品を避けましょう。
  2. 薬物療法
    症状の強い場合は、薬物療法で症状の改善をはかります。胃酸分泌を抑えるH2受容体拮抗薬、胃粘膜層の強化をはかる胃粘膜防御因子増強薬、胃粘膜保護剤が有効です。また、慢性胃炎が悪化する際には、精神的・身体的ストレスが引き金になることがあり、その場合はストレスの除去とともに精神安定剤も使われます。腹部膨満感、もたれ感などは、慢性胃炎による胃運動の障害が原因となっておこる症状ですが、胃のはたらきを改善する運動機能調整薬も効果があります。症状、状態、強弱によって、これらの薬を組み合わせて治療を行います。